1. SOLIZEオンライン3Dプリント出力サービス
  2. オンライン3Dプリント出力サービスについて
  3. 光造形3Dプリンタの強度は?弱いと言われる理由と用途別の見極め方

SOLIZEオンライン3Dプリント お役立ち情報

SOLIZEオンライン3Dプリントのサービスや3Dプリントにまつわる便利な情報をお届けします!

光造形3Dプリンターの強度は?弱いと言われる理由と用途別の見極め方

造形方式

材料

光造形3Dプリンターの強度は?弱いと言われる理由と用途別の見極め方のサムネイル
光造形3Dプリンターは、微細な形状の再現性や表面の美しさに優れる一方で、「強度が弱いのでは?」と思われることが少なくありません。
しかし実際の強度は、レジンの種類や後処理、造形方向、形状設計によって大きく変わります。そのため、「光造形は弱い」と一概には言えません。

本記事では、光造形の強度が弱いと言われる理由や強度を左右する要因、材料ごとの特徴、他工法との違い、強度不足への対策について解説します。1990年から長年にわたり光造形サービスを提供してきたSOLIZE PARTNERSの知見をもとに、用途別の判断ポイントも紹介します。



光造形3Dプリンターの強度とは?結論から解説


光造形3Dプリンターの強度とは、紫外線硬化した樹脂(レジン)の造形物が、荷重や衝撃に対してどこまで耐えられるかという性能のことです。結論から言うと、光造形は「形を精密に再現する力」に優れる一方、「割れずに粘る力(靭性)」では粉末造形などに劣る傾向があります。


ただしこれは、光造形が機能部品に全く使えないという意味ではありません。高靭性タイプや耐熱タイプのレジンを選び、二次硬化と造形方向を適切に管理すれば、組み付け確認や機能検証に耐える造形品を得ることは十分に可能です。重要なのは「光造形か否か」ではなく、「どの材料を、どう造形し、どんな荷重で使うか」です。



光造形の強度が「弱い」と言われる3つの理由


光造形が「脆い」と言われる背景には、主に次の3つの理由があります。


材料が硬く、衝撃に弱い


光造形でよく使われる汎用レジンは、アクリル系の硬い樹脂です。


硬いため形状はきれいに保持できますが、その一方で粘り強さが低く、衝撃を受けると力を吸収できずに割れてしまうことがあります。


例えば、ガラスは非常に硬い材料ですが、落とすと割れます。光造形の汎用レジンもそれに近い性質を持っています。


紫外線や経年劣化の影響を受けやすい


光造形品は紫外線によって硬化する材料を使用しています。


そのため長期間使用すると、紫外線や、熱、湿度などの影響で徐々に劣化し、脆くなることがあります。


造形直後は問題なくても、時間の経過とともに割れやすくなるケースがあるため、「耐久性が低い」というイメージにつながっています。


強度に優れた材料の選択肢が限られている


光造形で使用できる材料はレジンが中心であり、FDMやSLSで使用できる樹脂と比べると選択肢が限られています。特に、ナイロン(PA)やPEEK、ULTEMのような高い機械特性を持つエンジニアリングプラスチックは利用できない場合が多く、強度や耐久性が求められる用途では不利になることがあります。そのため、「光造形は強度が弱い」というイメージにつながっています。


ただし、近年では光造形で使用できる材料の選択肢も広がっています。従来は紫外線で硬化するレジンが中心でしたが、近年は紫外線と熱を組み合わせて硬化させる技術も登場し、高機能樹脂への対応が進んでいます。その結果、耐衝撃性や耐候性、耐熱性に優れた材料も利用可能となり、従来の「光造形は強度が弱い」というイメージとは異なる用途にも適用範囲が広がっています。そのため現在は、「光造形だから弱い」のではなく、「用途に応じて適切な材料を選ぶことが重要」といえるでしょう。



「強度」は1つの指標では測れない


強度という言葉は、実務では複数の指標に分けて考える必要があります。「強度が高いレジン」を探すよりも、「自分の用途でどの指標が効くか」を先に確認し、それを基準に材料を選定するほうが失敗しません。














指標何を表すか効いてくる用途の例
引張強さ引っ張られたときに破断するまでの強さ吊り下げ部品、締結部
曲げ強さ・曲げ弾性率曲げに対する耐性と硬さ(たわみにくさ)平板状の部品、カバー類
衝撃強さ急な力に対して割れずに耐える力落下の可能性がある部品
破断伸び(靭性)割れる前にどれだけ変形できるかスナップフィット、はめ込み部
耐熱性(荷重たわみ温度)高温下で形状と剛性を保てるかエンジン周辺、加熱環境下の試験
耐摩耗性擦れに対してどれだけ削れにくいかスライド機構、可動治具

たとえばスナップフィットのようなはめ込み部品では、引張強さが高い硬いレジンよりも、伸びのある高靭性レジンのほうが実用に耐えます。「一番強いレジンを選ぶ」のではなく、「用途に効く指標が高いレジンを選ぶ」のが正解です。


各材料の具体的な物性値は、材料メーカーが公表しているデータシートに記載されています。選定時は最新の公式情報をご確認ください。





光造形の強度を左右する5つの要因


光造形の強度は、形状・材料・造形方向・二次硬化・使用環境という5つの要因で決まります。設計から造形、後処理、そして使用時まで、各段階の条件がそれぞれ結果に効いてきます。同じ3Dデータでも、これらの条件が変われば強度は変わります。


光造形の強度を左右する5つの要因(形状・肉厚、レジンの種類、造形方向、二次硬化、使用環境)を、設計から使用までの工程順に中央のハブから放射状に整理した図



形状・肉厚・応力集中


強度の検討は設計段階から始まります。材料や造形方向をどれだけ最適化しても、形状に無理があれば壊れます。とくに次の4点は、破損原因として頻繁に見られます。




  • 薄肉部:形状再現の下限に近い薄さの部分は、造形できても実用強度を持たない場合があります。

  • 鋭い角部(隅R不足):角に応力が集中し、そこを起点に割れが進行します。設計段階でRを付けるだけで挙動が変わります。

  • 急激な肉厚変化:厚い部分と薄い部分の境目は、硬化収縮のひずみが残りやすく弱点になります。また、反りや変形の原因にもなります。設計上どうしても避けられない場合は、造形方向を工夫することで、反りやひずみの発生を抑えられる場合があります。

  • 中空構造の未硬化レジン:軽量化のために内部を中空にする場合、排液用の穴がないと未硬化のレジンが内部に閉じ込められ、時間の経過とともに壁面が劣化して割れる原因になります。中空化する際は排液穴の設計をセットで検討してください。



SOLIZEオンライン3Dプリントでは、無料で使える自動3Dデータ評価システムにより、薄肉箇所や再現が難しい箇所を発注前に視覚的に確認できます。設計の手戻りを減らす意味でも、発注前のチェックをおすすめします。



材料(レジン)の種類


強度を決める最大の要因は材料です。光造形用のレジンには、標準的な硬質タイプのほか、靭性を高めたタイプ、耐熱性を高めたタイプ、ゴムのように柔らかいタイプなど、性格の異なるものが揃っています。同じ「光造形」でも、選ぶ材料によって想定できる用途は大きく変わります。


近年は高靭性タイプのレジンが充実してきており、「光造形=脆い」という前提は以前ほど当てはまらなくなっています。レジンの分類と選び方は、次章で詳しく整理します。



造形方向と積層面


造形方向は、強度を左右しながら見落とされやすい要因です。荷重がかかる方向と積層方向が一致していると、層の界面から割れが進行しやすくなります。


たとえば細長い棒状の部品を立てて造形すると、曲げ荷重に対して層が剥がれる形で破断しやすくなります。同じ部品を寝かせて造形すれば、荷重を層内で受けられるため挙動が変わります。一方で寝かせるとサポート痕が意匠面に残る、造形サイズの制約を受けるといったトレードオフも生じます。


造形方向と荷重方向の関係を比較した図。立てて造形すると層の界面から割れやすく、寝かせて造形すると層内で荷重を受けられる


なお、サポートを切除した跡は微小な傷となり、そこが応力集中の起点になることがあります。荷重がかかる面にはサポートを付けない配置にする、あるいは切除跡を研磨して整えるといった配慮が有効です。


造形方向の考え方は、造形方向とは?失敗しない3Dプリンター造形ガイドで詳しく整理しています。



二次硬化(ポストキュア)の有無


二次硬化とは、造形直後の造形品にUVや熱を追加で当て、重合反応を最後まで進める工程のことです。造形機から取り出した直後の造形品は硬化が完了しておらず、そのままでは本来の機械的特性が出ません。


材料によっては二次硬化を前提に物性値が定義されているため、この工程を省くと、カタログ上の強度とはまったく別物の造形品になります。逆に、二次硬化のしすぎは脆化や透明材の黄変につながることもあり、材料ごとの推奨条件に従うことが重要です。


また、洗浄が不十分で未硬化レジンが表面や内部に残っていると、経年劣化や変形、ひび割れの原因となることがあります。特に中空構造では内部にレジンが残留しやすいため注意が必要です。洗浄と二次硬化は造形品の品質や強度を左右する重要な工程であり、材料メーカーの推奨条件に従って適切に管理することが重要です。



使用環境と経年変化


光造形品は、紫外線・熱・湿度などの環境条件の影響を受けます。特に紫外線に長期間さらされると、樹脂の追加硬化や劣化が進み、脆化や透明材料の黄変が発生することがあります。


また、多くの光造形用レジンは、熱可塑性樹脂と比較すると耐候性や耐摩耗性に制約があります。そのため、屋外で長期間使用する部品や、摺動を伴う可動部では性能が低下する可能性があります。


長期使用や屋外環境での使用を想定する場合は、用途に応じて耐候性に優れた光造形材料(PRO-BLK10など)を採用したり、塗装やコーティングによる保護を施したりすることが重要です。また、要求性能によっては、光造形以外の造形方式や材料を選択することも有効な選択肢となります。一方で、試作や設計検証用途であれば大きな問題にならないケースも多く、使用期間や使用環境に応じて適切に判断することが重要です。





強度で選ぶ光造形レジンの種類


光造形レジンは、強度の観点から見ると「硬さ重視型」「靭性重視型」「耐熱型」「柔軟型」の4つに大別できます。用途に効く指標を決めたうえで、この分類から絞り込むのが効率的です。



レジンのタイプ別に見る強度の性格












タイプ呼ばれ方の例強度面の性格向いている用途
標準・硬質型スタンダードレジン硬く高剛性だが伸びが小さく、衝撃で割れやすい意匠確認、外観モデル、フィギュア
高靭性型タフレジン、ABSライク、PPライク、エンジニアリングレジン割れる前に変形して衝撃を吸収する。繰り返し荷重に比較的強い機能検証部品、はめ込み部、治具
耐熱型耐熱レジン高温下でも形状と剛性を保ちやすい。一方で脆い傾向のものもある加熱環境下の試験、熱風・熱水の流路モデル
柔軟型ゴムライク、シリコンゴム大きく変形できるが、剛性は持たせられないパッキン、クッション、触感確認

「ABSライク」「PPライク」といった呼称は、射出成形で使われる汎用樹脂に挙動を近づけたレジンを指す通称です。あくまで挙動が近いという意味であり、成形品そのものと同一の性能になるわけではない点には注意してください。


なお、高靭性・耐熱といった特性レジンは、どの光造形機でも使えるわけではありません。装置と材料の組み合わせが前提として設計されているため、内製を検討する場合は「その機種でその材料が使えるか」を必ず確認する必要があります。外注であれば、この組み合わせの制約をサービス側が担保します。



SOLIZEオンライン3Dプリントで選べる光造形材料


SOLIZEオンライン3Dプリントでは、光造形(SLA)材料のSL5530・SL7810・SL7870・Accura Xtremeを、光造形(Figure 4®)材料のPRO-BLK10・Rigid White・HI TEMP 300-AMB・High Temp 150℃ FR Black・Tough Clear・RUBBER-65A BLKを取り扱っています。硬質タイプから靭性重視、耐熱、透明、ゴムライクまで、性格の異なる材料を同じ発注フローで選べます。


各材料の詳細は材料ラインアップでご確認いただけます。材料選定に迷う場合は、専任オペレーターへのご相談も可能です。


レジンの種類と選び方については、3Dプリンター用レジンとは?種類・特徴・選び方を徹底解説でも詳しく解説しています。





光造形と他の造形方式の強度の違い


強度の観点で造形方式を選ぶなら、光造形は「精度・表面品質」寄り、粉末造形は「強度・靭性」寄りと理解しておくと判断しやすくなります。



造形方式別の強度傾向











造形方式強度・靭性の傾向得意なこと主な用途
光造形(SLA/DLP)表面がきれいで硬い部品を作れるが、粉末造形と比較すると強度は劣る傾向。高靭性・耐熱タイプの材料も選べるなめらかな表面。大型造形はSLA、微細形状の再現や小型部品はDLPが得意形状確認、組み付け確認、機能検証。大型のモックや注型/鋳造マスターはSLA向き
粉末造形(SLS/HP Jet Fusion)靭性・耐衝撃性に優れる。HP Jet Fusionは異方性が小さく寸法が安定しやすい強度が必要な機能部品。サポート材が不要なため、複雑形状が造形可能。形状確認、組み付け確認、機能確認。最終製品にはHP Jet Fusionが適する
FDM(熱溶解積層)材料や内部の充填率で強度が大きく変わる。層間の結合が弱点になりやすく、表面は粗い低コストな造形、大まかな形状確認。一部の機種ではスーパーエンプラが使用可能。形状確認、簡易試作、治具

※上表は各方式の一般的な傾向をまとめたものです。実際の性能は選択する材料・形状・造形条件により変わります


落下や繰り返し荷重が想定される部品では、光造形よりも粉末造形のほうが安心して使えるケースが多くなります。逆に、意匠確認や微細形状の再現が主目的であれば、光造形の表面品質が大きな利点になります。



光造形のなかでもSLAとDLPで違いがある


一口に光造形といっても、レーザーで硬化させるSLA方式と、プロジェクターで面ごとに硬化させるDLP方式があります。どちらの方式にも高靭性タイプや耐熱タイプの材料が用意されており、機能検証用途にも展開できます。


両方式の違いはむしろ造形特性にあります。DLP方式(Figure 4®)は積層ピッチが細かく微細形状の再現性に優れ、SLA方式は大型の造形に対応しやすく、モックや鋳造マスターのような「大きく、きれいに作る」用途で強みを発揮します。


強度を軸に検討する場合は、「光造形かどうか」ではなく「その方式でどの材料が選べるか」まで踏み込んで比較することをおすすめします。機種選定そのものについては、光造形3Dプリンターのおすすめは?失敗しない選び方と「買う・外注」の判断基準もあわせてご覧ください。



光造形・FDM・粉末造形の使い分け


強度が必要な部品をどの方式で作るべきかは、次の観点で整理できます。




  • 光造形:形状再現と表面品質が最優先。硬さは出せるが、靭性は材料選定次第。

  • FDM(熱溶解積層):材料や内部の充填率で強度が大きく変わる。層間の結合が弱点になりやすく、表面は粗い。

  • 粉末造形(SLS/HP Jet Fusion):PA12をはじめとするナイロン系材料は強度・靭性・耐摩耗性に優れ、形状の工夫でバネのような弾性機構にも応用できる。表面にはザラつきが出る。



「精度も強度も両立させたい」という要求に対しては、粉末造形で作ってから研磨や塗装などの後加工で表面を整えるアプローチもあります。工程ごとの選択肢は3Dプリンターの後処理とは?工程一覧と方式別の手順を徹底解説で確認できます。どこを優先し、どこを後工程で補うかを決めておくと、方式選定が進めやすくなります。


実際にどの方式・材料が自分の部品に合うか確かめたい方は、3Dデータをアップロードするだけで最短3分の自動見積りが可能です。材料を変えた場合の比較もその場で確認できます。→ 無料お見積りはこちら





用途別に見る「光造形で足りるか」の判断


光造形で足りるかどうかは、造形品に「荷重がかかるか」「繰り返し使うか」「長期間使うか」の3点で判断できます。



光造形が向いている用途


次のような用途では、光造形の精度と表面品質が活きます。強度面で問題になることは多くありません。




  • デザイン確認・意匠確認のためのモックアップ

  • 組み付け確認用の部品(繰り返し着脱を伴わないもの)

  • 展示用・撮影用の外観モデル

  • 注型や鋳造のマスターモデル

  • 透明材による内部可視化モデル(水流モデルなど)

  • フィギュア、微細な文字・溝を含む造形品




光造形では慎重に判断したい用途


一方、次のような用途では材料選定を慎重に行うか、粉末造形などへの切り替えを検討したほうが安全です。




  • 落下や打撃の可能性がある部品

  • スナップフィットなど、繰り返しの弾性変形を伴う部品

  • ギアやスライド機構など、擦れが繰り返される可動部品

  • 荷重を継続して受け続ける構造部品、簡易治具

  • 高温環境下で形状を保つ必要がある部品

  • 屋外や直射日光下で長期間使用する部品



判断に迷う場合は、造形方式・材料の選定から相談できる受託サービスを使うのが近道です。SOLIZEオンライン3Dプリントでは、専任のオペレーターが材料選定のご相談にも対応しています。





強度が足りないときの5つの対処法



コストと手間の小さい順に試す


「光造形で作ったが強度が足りない」という場合、打てる手は1つではありません。次の5つを、コストと手間の小さい順に検討するのが実務的です。




  1. 二次硬化と洗浄の条件を見直す:まず後処理が適切かを確認します。硬化が不十分なだけであれば、材料や方式を変えずに改善できる可能性があります。

  2. 造形方向を変える:荷重方向と積層方向の関係を見直します。データを変更せずに対処できるため、負担が小さい方法です。

  3. 材料を変える:同じ光造形のまま、高靭性タイプや耐熱タイプのレジンに切り替えます。用途に効く指標(靭性か、耐熱か)を明確にして選びます。

  4. 設計を見直す:肉厚を確保する、隅にRを付ける、リブで補強する、中空部に排液穴を設ける、応力が集中する形状を避けるといった設計上の対策を行います。

  5. 造形方式を変える:ここまでで足りない場合は、粉末造形(SLS/HP Jet Fusion)などへの切り替えを検討します。とくに靭性と異方性の小ささが求められる部品では、方式変更が最も確実です。



強度が足りないときの5つの対処法を、二次硬化・洗浄、造形方向、材料変更、設計見直し、造形方式変更の順にコストと手間の小さい順で並べた図


同じ3Dデータのまま材料や造形方式を変えて比較できるのは、受託サービスを使う大きな利点です。装置を購入した場合、扱える材料はその機種の対応範囲に限られますが、外注であればデータ1つで複数の選択肢を試せます。



強度を上げると費用はどう変わる?


強度向上のための対策は、それぞれ費用への影響が異なります。重要なのは金額そのものではなく、「どの要素がコストを左右するのか」を理解することです。














対策費用への影響要因
二次硬化・洗浄の見直し造形費用そのものは変わらない。工程管理の問題
造形方向の変更造形時の高さやサポート量、後処理工数が変わるため、費用が変動する場合がある
材料の変更材料単価の差がそのまま反映される。特性レジンほど高くなる傾向
設計の見直し(肉厚・リブ)材料使用量やサイズ、造形時間が増えると費用増加につながる場合がある。中空化はその逆に働く
造形方式の変更方式ごとに単価体系が異なるため、同じ形状でも金額が変わる
数量の増減数量が増えると総額は増加するが、1個あたり単価は下がる場合がある

一般的に3Dプリント品の費用は、材料、造形方式、サイズ・体積、数量、仕上げの有無などの組み合わせによって決まります。実際の金額は形状や要求仕様によって異なるため、最終的には3Dデータを用いた見積り確認が確実です。


材料や方式を変えたときの費用差が気になる方は、3Dデータをアップロードするだけで最短3分の自動見積りが可能です。→ 無料お見積りはこちら





よくある質問(FAQ)



光造形3Dプリンターの造形品は弱いのですか?


材料によります。光造形は微細形状の再現が得意である一方、一般的な粉末造形のナイロン材料と比べると、靭性や耐衝撃性で劣る場合があります。形状確認や組み付け確認、モック用途では十分に実用的ですが、荷重や衝撃がかかる機能部品では材料選定または方式の見直しを推奨します。



光造形の強度を上げる方法はありますか?


あります。メーカー推奨条件で適切に二次硬化を行う、荷重方向に対して有利な造形方向を選ぶ、高靭性タイプのレジンに変更する、肉厚や隅Rを見直す、という4つが代表的な方法です。これらで足りない場合は材料物性の高い粉末造形やFDM方式への切り替えを検討します。



光造形とFDM(熱溶解積層)ではどちらが強いですか?


一般的には、ABSやナイロンなどのエンジニアリングプラスチックを使用できるFDMの方が、衝撃に対しては強い傾向があります。ただし、近年の光造形では高靭性材料や耐熱材料も登場しており、造形方式だけで強度を判断することはできません。また、FDM方式は異方性が大きく、積層方向に対して垂直な荷重が加わると層間剥離が発生する場合があります。そのため、材料自体の強度が高くても、造形方向によっては期待した強度が得られないことがあります。光造形も造形方向による特性差は存在しますが、一般的にはFDMほど顕著ではありません。「光造形かFDMか」だけでは強度は判断できず、材料選定に加えて造形方向まで含めて評価することが重要です。



光造形品は時間が経つと弱くなりますか?


紫外線や熱の影響を受けると追加硬化や樹脂の劣化が進み、割れやすくなったり、色が黄変することがあります。直射日光を避けて保管することで進行を抑えられます。長期間の実使用を想定する場合は、他の造形方式や塗装・コーティングによる保護の併用を検討してください。



スナップフィットのような弾性変形する部品を光造形で作れますか?


一度きりの組み付け確認や嵌合評価であれば対応できる場合があります。ただし繰り返しの着脱には向きません。硬い標準レジンは伸びが小さく、爪部から割れやすいためです。繰り返し使う場合は高靭性タイプのレジンを選ぶか、靭性に優れる粉末造形への切り替えを検討してください。



強度が必要な部品はどの造形方式を選べばよいですか?


強度が必要な部品では、PA12を用いた粉末焼結積層造形(SLS)やHP Jet Fusionが有力な選択肢です。これらは一般的な光造形材料より靭性に優れ、機能試作にも広く利用されています。


用途や荷重条件によって最適な方式は異なるため、要求性能に応じて選定することが重要です。





まとめ


光造形3Dプリンターの強度は、「弱い」「強い」と単純に判断できるものではなく、形状、材料、造形方向、二次硬化、使用環境などの条件によって大きく変わります。光造形は高い寸法精度や表面品質を持つ一方で、用途によっては高靭性レジンの選定や、粉末造形など他工法の検討が必要になる場合もあります。重要なのは、求める性能に応じて適切な材料・造形方式を選択することです。


SOLIZEオンライン3Dプリントについて


「SOLIZEオンライン3Dプリント」は、最短3分でお見積りから形状の再現性の確認、発注までをオンラインで完結できる3Dプリント出力サービスです。


  • 業務用ハイエンド3Dプリンターでの高品質造形

  • 短納期対応でスピーディにお届け

  • 誰でも無料で使える自動3Dデータ評価システム搭載



3Dプリントの形状の再現性を事前に評価できるため、安心してご利用いただけます。

豊富な実績と信頼のサービス


SOLIZE PARTNERSは、1990年に日本で初めて3Dプリンターを導入し、試作品製作サービスを開始したパイオニア企業です。


  • 国内最大級のキャパシティを誇る自社保有の樹脂3Dプリンターで製作対応

  • 35年以上の運用実績に基づく豊富なノウハウとサポート体制

  • 製造業のお客様を中心に、多様なニーズに柔軟に対応



今すぐ「SOLIZEオンライン3Dプリント」を試してみませんか?


3Dデータをアップロードするだけで、簡単にオンライン見積り・発注が完了します。


▶無料お見積りはこちら


このお役立ち情報のタグ

前のページに戻る

お役立ち情報をさがす!

電話でご相談は
こちらをタップ

お問い合わせ
よくある質問