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金属造形の進化、これからどうなっていくのか

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金属造形の現状


耐久性に富み、輝きを放つ「金属」という物質と出会ってから、この物質とどう付き合っていくかを人間は模索してきました。うまく使途を考えれば、より多くの可能性を引き出せるのではないかと色々な金属を発見し、さまざまな方法を試してきました。環境に合わせて変化する金属の特性を生かし、生活に応用しようと人間は考えたのです。現代の私達の生活は、金属によって成り立っています。自動車、航空機のような輸送機器、橋梁などのインフラ、家庭で使用される調理機器まで例を挙げればキリがありません。長い歴史の中で得た知恵により実証化され、私達は不便なく生活できるのです。



たとえばネジはあんなにコンパクトですが、用途に合わせて組み立てることで、パソコンやテレビ、車などを動かすのに必要不可欠な部品となります。実物の大きさからは想像できない存在感があるのです。



利便性が高くなった現在、3Dプリンターを用いた金属造形も新たなステージに突入しました。昔日においては鍛金、鋳金、彫金などの手法を駆使し生産していました。時間やコストがネックとなっていましたが、3Dプリンターはそれらの諸問題を解決する新たな生産手段となっています。



金属という物質にはまだまだ未知の可能性があり、人類はそれらを技術、知識だけではなく、知恵を投じて探ろうとしています。金属板からさまざまなアプローチを経て別の意味合いを読み取ろうとしたり、一つの金属を何重にも組み合わせて生物の模型を製作したりと、金属造形はあらゆる姿に変化しています。感情が目まぐるしく変化するように、金属も同じように目まぐるしく変化を遂げていくのです。





技術革命とは意識革命でもある


3Dプリンターとは、パソコンなどのコンピューターに入力した3次元のデータをもとに、樹脂や金属の粉末を何層にも塗り重ねたり、樹脂を液体化させ、吹きつけ、レーザー光で固めたりする技法のことです。製作までのコストや時間が大幅に短縮され、合理的な技術革命と評されています。現在3Dプリンターはあらゆる場面で有効活用されており、作業効率が大幅に向上しています。



3Dプリンターの登場により、データを作成するだけで、自らの感覚で製作していたものを具現化できる時代に突入したのです。
同じものを大量に製作したいと考える製作者も、世界に一つしかないオリジナリティあふれるものを製作したいと考える製作者もいますが、いずれもコストや時間を削れるに越したことはありません。



重要なのは、完成した製品に心があるかどうかということです。最終的なクオリティが合致しているならば、製作者側は用途に応じた製作方法を選択していくのではないでしょうか。製作方法がこれだけ進歩しているわけですから、製作者の意識も進化していかなければなりません。チャレンジ精神を持って新しい製作方法も試してみる。ある意味、技術革命とは意識革命も含まれているのかもしれません。どの時代においても、造形とは心を叩き、溶かし、彫り、重ね、固めてきたのでしょう。




金属造形は未知数である


金属造形にはさまざまな手法があります。ここでは鍛金、鋳金、彫金という手法について説明します。



鍛造とは金属を金槌などで叩くことにより、圧力を加え、隙間を無くし、結晶の細分化、方向性を経て強度を高めていく手法です。伸ばしたり絞ったりすれば、花瓶や器にも製作できます。鍛冶とも表現できます。


鋳金とは金属を融点よりも高く熱し、液体化し、型に流し、冷却し、固める手法です。この手法の例として銅像が挙げられます。


彫金とは、鏨やヤスリを用い「金属を彫る」手法です。



また、宝石や家具などの飾り金具が挙げられます。鍛金、鋳金、彫金ともにそれぞれの金属が持つ特性を生かし工夫を施すので、繊細な作業が必要となります。叩いたり、溶かしたり、彫ったりとさまざまなアプローチを経て、金属は形を変化させていきます。作り手の感情やインスピレーションにより常に変化していくため、クオリティーも含めると、金属造形の可能性は未知数です。その過程ごとに美しさや存在感が同居して、意義を発信していることにもなるのです。



今までは「時間をかけてじっくり製作していく」というスタイルが大半でしたが、3Dプリンターの登場でどう変化していくのでしょうか。非常に繊細で難解な技術のため、そう簡単に答えは見つからないかもしれません。試行錯誤していくなかで体感し、共存していかなければなりません。





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